若者の“物理”キーボード離れ

ケータイ・スマホ世代の人たちにとっては、パソコンのQWERTYキーボードよりもテンキー入力やフリック入力のほうが早く打てるという人たちが結構いるようで、記事のように、スマホでレポートを書き出してから、パソコンでで体裁を整えて提出するという人を、大学でも割とよく見かけたことがあった。
若者のキーボード離れ加速 レポート・卒論でフリック入力も│NEWSポストセブン

ただ、これを『若者のキーボード離れ』だと表現するのは、いささか語弊があるように思う。

なぜそう思うのかというと、スマートフォンの画面内に表示されているキーエリアを『ソフトウェアキーボード』と呼ぶからだ。(下の画像のした半分がそれ)ソフトウェアキーボード

 

テンキーでのフリック入力であろうとQWERTYキーで入力しようと、基本的に、キーボード入力していることにはかわりはないのだ。『若者のキーボード離れ』を正しく表現するなら『若者の“物理”キーボード離れ』が正確だろう。だから、若者のキーボード離れは起こっていない。音声入力が主流になってはじめて、キーボード離れを叫べばよい。

あと、記事の2ページ目に『かな入力そのものは今でも可能だが、スマホ世代の若者はローマ字入力しか使わない』と書かれているが、かな入力をしている人間なんて少数派ではないだろうか。僕は今、このエントリーを書くのにパソコンの物理キーボードでローマ字入力を利用しているし、『2008年にiPhoneが採用したことで広まったフリック入力だが、日本語入力にとって便利というガラパゴスな機能』なんて話をするなら、かな入力こそガラパゴスでしょうに。

ちなみに、QWERTYキーボードというのは、キーボードの「A」キーの左上にある「Q」から右へと順番にキーを押していくとQWERTYになる配列のやつを指している。タイプライターの時代に入力速度を遅くするために開発されたらしい……と、書いてからググってみたら、どうもデマらしいということがわかった。危うくデマを拡散させるところだったよ。
タイプライターを巡るデマと19世紀末のメディア産業 | Base Views

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