誘拐事件は、特別増えてはいない

神戸で小学1年製の女児が行方不明になったというニュースに関連しての事だったと思うんだけど、テレビで「最近はどうしてこういう(誘拐)事件が増えているんでしょう?」というコメントが流れていて、誘拐が増えているという実感がなかった僕は、少し驚いてしまった。

そこで、誘拐が増えているかどうかという話を家族としてみたんだが、どうも実感としては、身の代金目的の誘拐は減少しているが、わいせつ目的の犯行は増加している、というものだった。ネットで検索してみても、細かく書かれているものが見当たらなかったので、とりあえず、過去10年分のデータが示されている「第1項 子供の犯罪被害対策」のグラフを見てみた。

図II-20 子供対象・暴力的性犯罪認知件数の推移(平成15~24年)第1項 子供の犯罪被害対策

これを見た限り、わいせつを目的とした略取・誘拐事件が増えているという実感は、少なくとも過去10年では間違いだということがわかる。ちなみに、

略取 = 脅して連れ去る
誘拐 = 騙して連れ去る

という違いがあり、これらはまとめてカウントされている。一般的に『誘拐』とされているものは略取も含まれているだろうし、問題はないはず。

んで、もうちょっと長いスパンで見たらどうなのかということで、Wikipediaにあったデータをグラフにしたのが次の画像。
日本の犯罪と治安 – Wikipedia

ryakushu_yukai

棒グラフが認知件数(左軸)で、赤の折れ線が人口10万人あたりの発生率(右軸)。
これは大人子供関係なくカウントされているデータだけど、結構ばらつきがあるものの、やっぱり増えてるようには見えない。

さらに,ちょっと古いんのだが、平成15年版の犯罪白書にある表を見てみてみると、身の代金を目的とした略取・誘拐の認知件数はほぼ横ばいか微増となっている。

ryakushu_minoshiro平成15年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節/4

もっと古いやつ。昭和56年版の犯罪白書にも身の代金目的の略取・誘拐の認知・検挙件数が載ってたんだけど、だいたい同じくらいの数字だった。

I-15表 身代金目的誘拐事件認知・検挙件数(昭和51年~55年)昭和56年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節/2』より

 

住民や警察のおかげで、誘拐事件の増加をく止められているということがわかった今、もう少し安心して暮らしてもいいんじゃないのかな。

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