夜9時以降のスマホ・ケータイ禁止令に絶望した

今日はこのニュースに絶望した!

夜9時から家でスマホ・携帯禁止 愛知・刈谷、全小中学校が対象 – 47NEWS(よんななニュース)
 愛知県刈谷市にある全21校の小中学校が保護者と連携し、児童生徒に午後9時以降、スマートフォンや携帯電話を使わせない試みを4月から始める。無料通信アプリLINE(ライン)などを使ったトラブルやいじめ、生活習慣の乱れを回避するための措置という。

携帯電話やスマートフォンの使用を制限するのは、生活習慣の乱れやいじめを防止することを目的としているらしいけど、こんな簡単なことで本当にいじめがなくなったり規則正しい生活が送れるようになるだろうか。この午後9時以降における「ケータイ・スマホ禁止」の試みが成功するかどうかをここで占ってみたいので、携帯電話の登場以前のいじめ件数と生徒の生活習慣は規則的だったのかを少し見ていこうと思う。

 

まず、携帯電話がいつ頃から普及していったのかを見てみる。

携帯電話普及率の推移

 

図録▽携帯電話の普及率の推移」より

「携帯電話・PHS②(単身世帯を含む)」のグラフは1995年からぐっと伸びて、2000年ごろから伸びが鈍化している。ってことでここでは、携帯電話の普及時期は1995年から2000年ごろとする。

んで次に、統計データ – ストップいじめ!ナビでいじめ認知件数の推移を示した文部科学省のデータが確認できる。認知件数が増減している箇所が所々に見られるが、これは文科省が「いじめの定義」を変更したことや、学校がいじめ調査に力を入れたことなどが理由なので、正確な評価はできない。が、いじめは「昔から一定割合で常に存在している」という見方でいいんじゃないかと思う。

 

 

そして最後に、生活習慣の推移を見てみようと思うけど、生活習慣なんて漠然としたものだと比較しようがないので、今回は「睡眠時間」の推移だけをを確認する。

睡眠・食事・身の回りの用意の生活時間推移

 

図録▽睡眠・食事・身の回りの用事の生活時間」より

いじめ認知件数の推移とは違って、睡眠時間の推移はすごくわかりやすい! 携帯電話が普及していった1995年から2000年頃に限らず、1976年から一貫して睡眠時間の減少が続いている。つまり、睡眠時間に関していえば、携帯電話やスマートフォンを禁止にしたところで同行できる問題ではない。

 

これらのことから僕は、夜9時以降の携帯電話・スマートフォンの使用禁止で、いじめや生活習慣の改善に対して、たいした効果を発揮できないだろうと考える。

 

ここ数年で一気に普及したスマートフォンは負の側面ばかりに気をとられがちだが、僕は、スマホをたくさんのメリットを持った便利な道具だと思っている。わからないことがあったらすぐにインターネットで検索することで知識を増やすことができるし、宿題でつまずいてしまったらSNSを介して友達と協力し合うことだってできる。

成長著しい小中学校時代の子供たちに、こんな便利な道具の使用を制限させるなんてものすごくもったいないと思うのは僕だけじゃないはずだ。道具の使い方を教えることこそが、学校の役割だと僕は思う。

 

例えば報道などでいじめ問題が注目されると、例年以上にアンケートなどに力を注ぐ学校が出てくるため、「報道で盛り上がった年は、いじめの認知件数が増える」ということになります。「いじめが増えたから、報道が増えた」というわけではないことに、注意してください。

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